私たちは元々40年間福岡でクリーニングやリネン工場様をお客様とし、福岡を中心に九州一円に洗濯洗剤を入れさせていただいて商売をさせていただいてきました。
チェーン店化が時代が進むに連れて増えていき、機械化され職人や技術者は少しずつ少なくなっていきました。
時代と言ってしまえばそれまでですが、自然と淘汰されていき多くのクリーニングも機械化が進んでいきました。
私は3代目としてこの業界に入った時には需要は右肩下がりで技術者、職人も少なくなっていき、世の中は家庭洗濯で洗えるファストファッションなどが多くなってきました。しかし同時に20代の私に洗剤の知識に加え、洗い方や素材のことを教えていただいたのも、また数が少なくなってきているクリーニング店の職人でした。
少しでもこの職人たちの価値を伝えることができないか?と様々な取り組みも行いましたが業界の高齢化や時代との錯誤、資金力不足など様々な課題が立ちはだかりなかなか思うように時代に合わせた革新はできませんでした。
もう一つの課題は家庭洗濯で出来るに連れて多くの事故品がクリーニング店に入ってきていることでした。
事故品とはお客様が知識がないまま洗うことで縮んでしまったり、変形してしまった衣類の修復を指します。
当たり前に誰しもの身近である「洗濯」ですが、その知識や洗い方、繊維のことを教えてくれる場所はありませんでした。学校でも、クリーニング店でも、アパレルショップでも衣類を取扱いながらも管理や洗い方、仕上げ方はどこも教えてくれないのです。
それは安全性の高い洗剤や肌に優しい洗剤の知識にしても同様でした。
自分たちで直接お客様に伝えることのできない、もどかしい想いや洗濯のことをよく知ってもらい自分に合った洗濯やクリーニング店を選んでほしいとの想いから、私たちに出来ることは何だろう?と考えるようになりました。
私たちは考えを重ね、洗濯や洗剤のこと洗い方を伝えるブランドを立ち上げようと試みることを決意しました。
それは2015年冬のことでした。
まずは様々なお客様とお話しながら、どんな洗剤でどんな悩みを解決するかが最初のスタートでした。